バイオセラピー

ABOUT BIOTHERAPY
バイオセラピーについて

バイオセラピーとは
患者自身の血液のうち、血漿中に含まれる成長因子を抽出し、濃度を高めて投与することで、成長因子の作用が期待できる局所注射の治療法です。
当院では、成長因子の作用のうち、特に「抗炎症作用」を期待して、主に膝関節に注射を行っています。
変形性膝関節症の症状として、関節内に水がたまる、水腫(すいしゅ)がよく見られます。水腫に対しては、関節に針を刺して、関節内にたまった水(関節液)を抜き、ヒアルロン酸を注射することが行われています。炎症が持続すると、水を抜いてもすぐにまたたまってしまうということもあり、やむなくステロイド(副腎皮質ホルモン)という、強力に炎症を抑える薬を使用する場合があります。確かに炎症は抑えられるのですが、ステロイドを長期間、もしくは短期であっても大量に使用すると、軟骨や骨を傷めたり、全身のホルモンバランスを崩したりする副作用もあります。
バイオセラピーは、成長因子により、ステロイドと同様の抗炎症作用により、関節に水がたまる、水腫を改善する効果が期待できます。
また、自分自身の血液だけを使うため、ステロイドで起こる副作用がない比較的安全な治療法です。
PRP、再生医療との違い
自分の血液から、有効な成分を抽出して行う治療として、PRPがあります。PRPは、血液中の「血小板」を使用する方法で、同じような治療効果を期待したもので、いわゆる「再生医療」のカテゴリーに入ります。
私たちの行うバイオセラピーは、患者さん自身の血液を使用する点ではPRPと同じですが、使用する部分は「血漿」である点、抽出・生成したものに血液中の細胞を含まない点で、PRP、再生医療とは異なります。
「関節の水を抜くと、癖になる」って本当?
関節の水を抜いても、関節自体の炎症が持続している間は、水がすぐにたまることがあり、患者さんから「関節の水を抜くと、癖になる」と言われることは少なくありません。
実際には、水を抜くことがきっかけになって、さらに水がたまり続けるのではなく、一度や二度の治療では関節の炎症が治らず、再度水がたまることが多いため、このように言われているのだと思います。
ですから、治療としては関節の炎症を抑えることが大事です。
バイオセラピーは、その効果に個人差はあるものの、注射後1ヶ月から効果が出始め、6ヶ月程度効果が持続するとされています。
適応
図に示すような各種関節・筋・腱の痛みをはじめとするさまざまな疾患に対する報告がなされていますが、当院では基本的に膝関節に関して治療を行っております。

膝以外の部位に対するバイオセラピーについては、クリニックまでお問い合わせください。
各種疾患
効果
施術前〜3ヶ月後の間で、少しでも改善が得られた方の場合
施術前〜3ヶ月後の間で、少しでも改善が得られた方の場合
副作用について
患者さん自身の血液由来の成長因子を使用し、化学的な添加物は使用しないため、拒絶反応や感染症のリスクは低いとされています。 ごくまれに、注射部位に痛み、赤み、腫れ、熱感、皮下出血などの副作用が発生する可能性があります。 また、新しい治療法であるため、長期間の臨床データがなく、今後新たな副作用が発見される可能性があります。

ABOUT TREATMENT
治療について

1

問診と採血

20min

バイオセラピーについて説明します。費用も含め説明し、同意が得られれば治療を行います。
採血された血液は、専用の施設に送られ、3週間後に粉末になってクリニックに戻ってきますので、治療を行う日(3週間以降)をあらかじめ予約します。

2

治療

10min

クリニックに来院。治療部位(膝の場合、膝関節)に注射を行います。注射にかかる時間は10分程度です。
治療は、1クール2回の注射となります。注射は、おおよそ1ヶ月の間隔を空けて行います。

【治療を受けられない方】
①抗がん剤を使用されている方
②治療する部位に人工関節が入っている方
③HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒に感染されている方


【治療についての注意】
ごくまれではありますが、注射部位に痛み、赤み、腫れ、熱感、皮下出血などの副作用が発生する可能性があります。多くは一時的なもので問題はありません。
ご心配なことがありましたら、クリニックまで連絡してください。

【治療後の過ごし方】
治療は、とても小さな針を使用しますが、当日の入浴は避けてください。日常生活での特別な制限はありません。

基本的には、1クール2回の注射の1か月後に診察に来ていただきます。来院が難しい方はご相談下さい。
何か心配なことがありましたら、診察時にお渡しする連絡先にお電話ください。
費用について
自費診療となります。
1クール
(診察、採血、2回の注射を含む)
120,000円(税込価格:132,000円)

PREPARATION & PRECEUTIONS
治療の準備と注意事項

診察時必要なもの
【準備物】
 ・保険証
 ・レントゲン(あればMRI)のCD、もしくは紙媒体
 ・お薬手帳
 ・(もし可能であれば)通院されているクリニック・病院からの紹介状
ご予約について

・ホームページの「予約ページ」から予約して下さい。

・予約時間の15分前にお越し下さい。

・バイオセラピーの予約は、午前は9:15、10:30、11:30、午後は14:15、15:30、16:30からとなっております。

・クーリーフ、動注治療と同一日での予約、診療はできませんので、ご注意下さい。

・当院は完全予約制のため、予約枠がすべて埋まっている場合には、直接お越しいただいても、診療はできかねます。
ご自身の予約日時を忘れずにお越しください。10分以上遅れると、診療ができないことがあります。
やむを得ずキャンセルなさる場合には、直接クリニックにお電話ください。
なお、無断キャンセル、診察1時間前以降のキャンセルについては、一定期間web予約ができなくなることがあります。
キャンセルした後の枠に、他の患者さんが予約を入れることができるよう、みなさんのご配慮をよろしくお願いいたします。

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